晴れ。
世界中で債券価格が上昇し、米国株は下落した。経済的、政治的な関心が投資家のセンチメントに影響している。ドイツや日本、英国の債券金利は最低を更新した。
ドイツ国債は0・01%まで下落し、
今週はとくに金融株の下落が激しかった。これに対し、高い配当を支払うテレコミュニケーションやコンシューマー関連の株式は幅広く買われた。
投資家たちは来週のFOMC会合を注意深く見守っている。とくに、先日の雇用統計が経済が幅広く減速していることを示すものなのか、それとも単なるアノマリーなのか、説明が注目されている。
いわゆるブレグジットも注目の的だ。
http://www.wsj.com/articles/investors-shed-stocks-as-government-bond-yields-hit-fresh-lows-1465544665
WSJのグレッグ・イップ記者。ショッキングなくらい弱い5月の雇用統計が、今後数ヶ月のうちに利上げに踏み切りたいFedをノックダウンさせた。ウォールストリートを歩けば、あちらこちらうめき声を聞く事ができるだろう。Fedはまたもやチャンスを逸した、と。
この2年間というもの、Fedは利上げの絵図を描いてきた。しかし、経済は突然弱くなり、インフレ率が低下し、金融市場が混乱して、そのたびに引き戻された。
適切な金利水準は、経済が完全雇用に達し、インフレ率が2%になったときだ。その中立金利、あるいは均衡金利の水準を4%と置いていた。月曜日の講演において、イエレン議長はこの均衡金利の水準は2%を下回っているかもしれないことを示唆した。これらはすべて推測だが、そうすると、適切な政策金利の水準は0・25%かもしれない。
Fedが利上げのチャンスを失い続けているということは、今の金利水準はすでに適切な水準よりも高いのかもしれない。そうだとすると、経済の減速はすでに進行しているのかもしれない。
http://blogs.wsj.com/economics/2016/06/10/its-a-good-thing-the-fed-has-missed-its-chance-to-raise-rates-heres-why/