英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ショイブレのグレキジット計画

 曇り。雨が断続的に降り、連日蒸し暑い。
 ECBはギリシャに対し、金融貸し出しを実施した。ギリシャ国内の銀行業務はまもなく再開する。木曜日のドラギ総裁にによる記者会見はほとんどギリシャ問題に費やされた。
 ECBはギリシャ国内の銀行に対し、9億ユーロを上限に供給する。3回目のギリシャ支援策がまとまったことに対応するものだ。「物事はいま変化した」とドラギ総裁は述べた。6月28日以来、ECBは金融融資に上限をかけてきた。
 しかし、ギリシャ支援にはまだ障害がいくつか残っている。一例がドイツ議会の対応だ。ドイツのショイブレ財務相は、ギリシャはユーロから離脱したほうがよかったかもしれない、と示唆する発言を行った。さらに、ショイブレ氏は、「誰も債務削減なしにうまくいくとは思っていない」と追加した。
 http://www.wsj.com/articles/with-greece-in-focus-ecb-leaves-rates-unchanged-1437047220
 FTもショイブレ発言に言及している。
 ギリシャがユーロ離脱するという壊滅的事態は免れたものの、ドイツのタカ派財務大臣であるショイブレ氏がグレキジットの可能性が政治的テーマとしてありうると述べた。その結果、ベルリンとEUに緊張感が高まっている。
 「ギリシャが自発的にユーロから出て行くことが望ましい」と述べた。ショイブレ財務相としては、グレキジットのオプションを担保しておきたいということなのだろう。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4bb34e4e-2bcf-11e5-8613-e7aedbb7bdb7.html?siteedition=intl#axzz3g6R4eS1V