英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

絶賛バーナンキスピーチ

 今日も晴れ。
 WSJのHilsenrath記者の記事。Fedは今後数ヶ月のうちに債券買取プログラムを縮小する意向だが、金利は当面長い間は低金利のままにしておきたいとしている。しかし、そのメッセージを市場に理解してもらうのは簡単ではないようだ。
 10月のFOMC議事要旨によると、Fed内部では債券買取を縮小するに十分なほど労働市場の見通しは改善していると評価している。
 http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303653004579210143376261748?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories
 CRによる議事要旨の分析。上記と同様に、金利を長い間、低位にしておくとのメッセージをいかに伝えるかが焦点になっている。
 http://www.calculatedriskblog.com/2013/11/fomc-minutes-discussion-of-how-to.html
 TimDuy教授が絶賛するバーナンキ議長のスピーチ。こんなスピーチが毎月続けば、Fedのコミュニケーション問題は雲散霧消してしまう、と述べるくらいの絶賛ぶりだ。
 Duy教授が注目するテーマは失業率のしきい値について。現在、これまで述べてきた6・5%の失業率のしきい値(政策変更の目処となる失業率)を、5・5%に引き下げるのではないかという憶測が出ている。Duy教授は、しきい値を5・5%に引き下げるべきだと主張している。それは、もはや6・5%という数字は政策運営上の意味をなさなくなったからだ。
 しかし、バーナンキ議長はしきい値変更に躊躇している。
http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/11/fed-watch-about-that-unemployment-threshold.html