英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イエレンのデビュー戦

 曇り。ここ数日、寒さが身にしみる。
 さて、イエレンの議会証言についてのニュースである。テーパリングペースについて、今までと同様のペースを守ることを示唆した。従来の声明文の路線を踏襲した。労働参加率の低下については、シクリカルな要因より、構造要因のほうが大きいと述べた。ただ、全体として新たなニュースは少なかった。
 http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303650204579376602657996542?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories
 イエレン議長のデビュー戦について、TimDuy教授。1日がかりの証言でヘトヘトになったと述べている。上記記事と同様、Duy教授も、これまでの政策との継続性が相当の確度で見込める、との印象を抱かせたようだ。
 つまり、テーパリングは今のまま継続し、利上げは2015年に入ってから、だという。この路線を変更するには、相当程度のデータの裏付けが必要になろう。
 イエレン新議長の関心は失業に関する各種のデータだ。それはつまり、長期失業や非労働力人口、経済的理由でパートタイムで働く人たちなどの情報だ。失業率はFedの目標数値に近づいているものの、失業率以外の情報から読み取れる労働市場の実態は、より深刻なものだとみている。
 http://economistsview.typepad.com/timduy/2014/02/yellens-debut-as-chair.html