英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

1913年、そして1963年の世界

 気持ちの良い朝。
 バーナンキ議長が5月18日、卒業式のスピーチを行った。タイトルは「長期の経済見通し」。IT革命が経済にとって持つ意味を、蒸気革命との比較で解き明かしている。今から100年前、50年前の生活を振り返って、IT革命が我々の生活にもたらす変化は、過去の変化と比べてそれほど
大きくないのだろうか、と問いかけている。
 しかし、科学的、技術的イノベーションを見通すことが難しいと同様に、こうしたイノベーションの結果、経済や我々の生活にどのような結果を長期的にもたらすのか、予測することも難しい。
 ところで、英語の卒業(graduate)という言葉は、ラテン語のstepという言葉が起源なのだという。
 http://www.calculatedriskblog.com/2013/05/bernanke-economic-prospects-for-long-run.html
 今週は水曜日にバーナンキ議長の議会証言があり、4月のFOMC会合の議事要旨も公表される。
 アトランタ連銀のブログ。同連銀の5月の調査によると、企業の近い将来のインフレ予想が高まっているわけではない。しかし、労働コストが高まり、それが今後12か月以内にインフレ圧力を高める可能性がある、と指摘している。企業が予想する報酬増加率は2・8%だ。これは過去1年間の平均より高い。
 ただ、これはリセッション前の平均よりは低く、労働市場は徐々に改善し、今後も改善が見込まれるが、完全雇用に近づいている、と判断するほどではない、と留保条件をつけている。
 http://macroblog.typepad.com/macroblog/2013/05/labor-costs-inflation-expectations-and-the-affordable-care-act.html