英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドイツの命運

 昨夜は久しぶりに涼しい夜。2時ごろ就寝したが、短時間でもぐっすり眠った気がする。寝起きが良い。

 久々にバーゼルの話。
 http://www.ft.com/cms/s/0/0d54e652-ab01-11df-9e6b-00144feabdc0.html
 バークレイズキャピタルの試算によれば、米国の35大銀行は、バーゼル新規制が導入されても、新たな資本調達は必要ない見通しだという。バーゼル委員会やFSBの調査によると、TCEを1%引き上げても、0.2%しか経済(global output)に影響しないという。
 バークレイズの試算では、新しい規制に合わせるためには、資本調達や利益の積み上げによって1150億ドルが必要になる。昨年末の予想では、2250億ドルだったので、規制強化の動きが軟化することで、必要資本額が半減した格好だ。
 
 マーケット概況。
 http://www.ft.com/cms/s/0/52a14bf2-aa97-11df-80f9-00144feabdc0.html
 安全資産として、日本の円や米国債が買われている基調に変化はない。ドイツ国債のイールドは3ベーシス低下し、イールドカーブもフラット化した。
 今日の日経新聞は、日本株の売買代金が1兆円を割る低水準が続いている、と報じているが、米国株式も同様の薄商いのようだ。
 欧州の周縁国の国債スプレッドは一服しているが、欧州のインタバンク市場は引き続き警戒的な取引の地合い。Euribor金利は6日連続で金利が上昇している。
 米国の不動産市場も、信認が薄い。ファニーメイとフレディーマック問題は厄介なようだ。
 日本国債の10年ものは0.91%に。ドイツ国債は2.31%。ともに記録的な水準だ。

 マネーサプライより。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/08/18/fiscal-consolidation-x-factor/
 英国の財政再建に関する話題だ。財政再建策を一般から募ったところ、最も多かったのは、「手当てを受給する前に支払うこと」や「公務員の無駄遣いをやめさせる」など。

 ユーロ圏の経済情勢がドイツの命運を左右しつつある。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/08/18/germany-the-wrong-way-up/
 
 北欧諸国で金融システム安定を目指した新たな連合が形成されつつあるという話題も。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/08/18/introducing-the-nordic-baltic-stability-group/
 域内の銀行のリスクを共同で監視し、何か悪い事態が起きたときには負担を分担するMOUが交わされているようだ。

 企業の運転資金運用に関する、アルファビルのコメント。 
http://ftalphaville.ft.com/blog/2010/08/18/319346/corporate-cash-piles-bond-yields/
 過去、企業の財務担当者やCFOは、運転資金をCPやユーロドル預金、財務省短期証券などで運用するより銀行預金に預けていた。そして、企業が安全と考える3つの預け先は、銀行預金とMMMと財務省証券。