英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

苦境のドイツ銀行

 ドイツ銀行が苦境にある。

 従業員のボーナスを2桁削ることになった。業績は過去最悪の水準に沈み、株価も低位で推移している。

 https://www.ft.com/content/2c423c8a-135e-11e9-a581-4ff78404524e

 過剰債務企業に焦点が当たってきた。

 https://www.ft.com/content/4cdf8792-056f-11e9-9d01-cd4d49afbbe3

手づまりの米議会

 晴れ。

 米議会上院の民主党は政府閉鎖から機能を再開させるため、超党派外交政策の法制化を検討することを阻止する構えだ。トランプ氏が国家安全保障のために、手詰まり状態を打開しようと、国民向けアピールをするわずか数時間前のことだ。

 政府閉鎖は18日になろうとしているが、民主党も大統領側もトランプ大統領の提案する国境の壁の資金について、譲歩する準備はない。

 一部にはそう思われていたようだが、年頭教書において、トランプ大統領は壁をどうしても建設するために、国家の緊急事態を宣言するとは思われていない。その代わりに、トランプ大統領は国家の危機に際して、メキシコとの国境の壁がなぜ重要なのか、その根拠を説明すると思われている。

 NBCなどの世論調査によると、29パーセントの回答者が壁建設を支持し、55%が不支持を表明している。木曜日にはトランプ大統領自身が南部の国境付近を訪れ、この問題をアピールする予定だ。

 火曜日には、上院の民主党は、イスラエルへの武器供与や中東政策の変更を狙った一連の法案に反対する構えを見せた。共和党は上院で53議席保有しているが、これらの法案を通すには60票が必要である。民主党の一部には、政府閉鎖が解除されるまで、すべての法案に反対すると息巻く議員もいる。

 https://www.wsj.com/articles/trump-undecided-on-emergency-declaration-for-border-wall-officials-say-11546959778?mod=hp_lead_pos1

 

米中貿易協議

 晴れ。晴天続きである。

 米中貿易協議が月曜日、北京で始まった。どういう交渉が行われるかで協議が成功するか、破談となるかが決まる。

 2日間と予定されている交渉の最中、ワシントンと北京双方の貿易交渉担当者は、中国首脳から最近幅広い分野で打ち出された細目について、徹底的に議論を重ねる予定である。米国製品やサービスを中国がより多く購入することや、米国企業が中国市場へアクセスしやすくすること、そして、米国の知的財産権を守ることなどだ。そして、交渉はすべての分野において、米国側が中国の交渉相手を押している展開だという。

 たとえば、具体的な品目を具体的な日程でいつ買うのか、詰めているという。

 トランプ政権としては、過去、中国がフォローアップしたときに乏しい実績しかなかったことを踏まえ、北京政府と何らかの強制力のある取引を行いたい意向だ。

 金融セクターの開放もそうだ。本国のジョイントベンチャーにおいて、外資は49%までしか株式を保有できない、という規制が一例だ。スイスのUBSのみ、中国において現在、JVでマジョリティを保有している。JPモルガンや野村に対し、同様の規制緩和を検討する準備を中国当局はしている。

 北京政府としては、モニタリングのプロセスは導入することで同意しているようだ。しかし、北京政府の内部ではワシントンに対する不信感が深く根付いている。

 https://www.wsj.com/articles/u-s-pushes-china-to-follow-through-on-trade-promises-11546869147?mod=hp_lead_pos4

世界景気減速への準備

 IMFによると、世界経済は景気減速の準備が整っていない、という。リプトン氏の発言だ。やはり中国経済の減速や貿易戦争への懸念が残っている。とくに、次のリセッションが到来した時に、それを相殺するような財政上、金融政策上の手段があまり残されていないことが大きい。

 https://www.ft.com/content/be788ab6-11c2-11e9-a581-4ff78404524e

 弱気市場の教訓である。投資家らは、いずれ株価は戻るとみているようだが、その見方は正しいのだろうか。

 https://www.ft.com/content/23a9fbba-0f46-11e9-a3aa-118c761d2745

シリア撤退は条件付き

 晴れ。

 米国国家安全保障補佐官のマイケル・ボルトン氏は、米国のシリアからの撤退は条件付きである、と述べた。米軍の同盟勢力であるクルドに対し、トルコが守るという保証が前提条件であるという。

 もしトルコが米国と同盟関係にあるクルド軍を攻撃しないという約束をしなければ、トランプ政権はシリア北部から撤退しないかもしれない。ボルトン氏からすれば、選挙公約でもあったトランプ氏に挑戦する格好だ。

 今回の発言は、米政府高官によるシリア撤退に関する初めての発言であり、地域の動きを考えれば、即座の米軍撤退はあり得ないことを示唆している。撤退のタイミングやスケジュールは、我々が求めている条件を満たすかどうかにかかっている、とボルトン氏は述べた。オバマ政権時代にアフガニスタンで起きたような撤退のように、任意の時期を選べるわけではないようだ。

 同時にボルトン氏は、もし化学兵器を一般市民に使用すれば、米国はアサド政権に対し、報復をすることをためらわないとも述べた。

 ボルトン氏は月曜日にトルコの首都を訪問する予定であり、こうした米軍撤退の地ならしの旅程の一環である。

 トランプ大統領マティス国防長官を解任し、イスラム国との闘いはおおむね終了したと述べて、自身の決断を正当化した。しかし、任務はそれほど簡単ではなく、同盟国との細心の調整が必要となる。

 https://www.wsj.com/articles/bolton-says-u-s-withdrawal-from-syria-is-conditional-11546777230?mod=hp_lead_pos1

 

続く政府閉鎖をめぐる対立

 晴れ。

 ホワイトハウス民主党は、政府閉鎖をめぐる話し合いで依然として対立を続けている。壁建設の予算をどうするかはわきにおいて、トランプ大統領はしっかりした国境の安全が必要だ、とツイートを続けている。

 ホワイトハウス幹部と議会スタッフとの話し合いは土曜日も妥協なく終わった。政府閉鎖はすでに3週間目に入っている。トランプ大統領民主党は壁建設の予算をめぐって依然として対立を続けている。

 この問題はクリスマス前に始まった政府閉鎖の引き金を引いた。ホワイトハウスで議論を主導しているのは、ペンス副大統領やクシュナー補佐官らだ。

 土曜日にホワイトハウスで議論になったのは、国境南部の安全がどれほど緊急を要するものかだ。ただ、壁建設にどれくらいの費用がかかるのか、深い議論はなかtっという。ホワイトハウス側は50億ドル以上という数字にこだわっている。

 しかし、民主党との協議では25億ドルという数字が交わされているようだ。

 https://www.wsj.com/articles/white-house-officials-congressional-staffers-talk-to-try-to-end-shutdown-11546717930?mod=hp_lead_pos1