英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ニューヨークタイムズ社内の反乱

 晴れ。

 ニューヨークタイムズの動向。社内の編集部門で反乱がおきているが、幹部は鎮圧に努めている。イスラエルガザ戦争のようなセンシティブなテーマについての取り上げ方について、内部で対立が生じているが、経営陣は独立性と中立性に関する点を改めている。

 NYTが自身を調査報道している。過去数週間、編集幹部が20人近い社員を召喚し、ガザ戦争に関する機密情報を他の報道機関に漏らしたかどうか調べている。これはNYTにとって最新の社内危機である。社内は組合との交渉やセンシティブなテーマの取り上げ方をめぐり、意見が大きく分かれ、対立しているからだ。

 ガザ戦争に関する報道は特に焦点になっている。とくに、10月7日にハマスイスラエルを攻撃した際、ハマスが性的暴行を武器にしたとの調査報道が問題視されている。NYTの社員の何人かはこの報道の背景にあるものを疑問視し、ガザの人々の苦しみを同様に取り上げていないと指摘した。

 社内調査の焦点は、誰がポッドキャストの配信計画を外に漏らしたかに充てられている。

 NYTは報道業界において多くの妬みにさらされている。1000万に及ぶ有料購読者に支えられ、料理やゲームなどのプロダクトを増やしている。しかし、NYTのカルチャーは圧力にさらされてる。

 https://www.wsj.com/business/media/new-york-times-reporters-rebellion-a6951d91?mod=hp_lead_pos7