英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

高まる米「シュリンクフレーション」批判

 雨。

 アメリカの物価高。食品のインフレが5年間も続き、食料品店の買い物金額は100ドルを軽く超えるようになっている。2019年当時と比べて3割ほど上昇し、同じ100ドル分を購入しようとすると、136ドルを支払う必要がある。

 2月の食品価格は前年同月と比べて1%上昇した。23年の2月のそれは10.2%の上昇率だった。数百点の食料品が2019年と比べて50%以上、上昇した。食品メーカーが値上げを続けているせいだ。原料や輸送コスト、労働コストが上昇しているせいだという。米政府や議会議員らは食品メーカーの行動を「シュリンクフレーション」であると批判している。

 個別商品でみると、調理用油や牛肉、マヨネーズなどが軒並み50%を超える上昇率を記録している。消費者は物価上昇疲れを起こしており、一部のコーヒーやマーガリンなどは値段を引き下げている。

 https://www.wsj.com/business/retail/inflation-food-price-of-groceries-2024-5010700b?mod=hp_lead_pos8

 バイデン政権は米国のイスラエル支援について見直しを示唆した。支援機関の死者が相次いでおり、即時停戦を求めている。

 バイデン大統領は木曜日、ネタニヤフ首相に対し、将来の米国の支援は市民や支援労働者をガザ地域で守るかどうかにかかっていると警告した。ホワイトハウスとして初めて、イスラエル支援を取りやめる可能性を示唆した。

 電話会談を行い、バイデン大統領はガザ地域における即時停戦を求めた。この声明は、イスラエルが7人の支援労働者を殺害した数日後に出てきた。この事件は国際的なイスラエルに対する怒りの嵐を引き越している。そして、ネタニヤフ首相に対する圧力となっている。

 今回の声明は昨年10月に戦争が始まって以降、もっとも強い口頭非難である。イスラエル政府はこれにコメントしなかった。

 バイデン大統領の警告は、ほかの政権高官による要求もある。

 今週末、CIAのバーンズ長官が回路を訪問し、ガザ地域における停戦と人質解放について交渉を行う。バーンズ氏はイスラエルやエジプト、カタールの関係者と会談し、ハマスとの交渉をつないでいく。

 戦争が始まって以降、ガザ地域では3.3万人以上が殺害され、大半が女性や子供である。ワールドセントラルキッチンの関係者殺害を受け、ネタニヤフ首相らはすぐに謝罪を行ったが、同団体の創設者はこの攻撃は関係者を狙ったものだと怒りをあらわにした。

 https://www.wsj.com/world/middle-east/biden-netanyahu-set-to-talk-as-gaza-aid-worker-deaths-add-to-pressure-on-israel-9dee3793?mod=hp_lead_pos1