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イスラエル、ワシントン訪問を中止

 雨。

 イスラエルはワシントン訪問をキャンセルした。国連がガザ停戦に関する解決策を要求した後の出来事である。

 国連安全保障委員会は月曜日、ガザにおける停戦を要求する解決策を可決した。イスラエルはそれを受け、ワシントンへの高官派遣をキャンセルした。

 昨年10月に戦争が始まって以降、最初の停戦要求である。この案は即時停戦を求めている。ネタニヤフ首相に近い側近らはワシントンを訪問する予定だった。目的は、米国が反対しているラファ侵攻について協議するためである。

 しかし、イスラエルは国連の動きが判明した後、訪米中止を決めた。米国とイスラエルの間でここしばらく明らかになっている亀裂の1つである。これに対し、ホワイトハウスの報道官は、イスラエルの決定に困惑していると述べた。なぜなら停戦は人質の解放を伴うもので、それは公平な提案であるからだ、という。

 米国は国連決議に棄権した。米国は人質の解放と停戦を望んでいるという。国連では米国と中国、ロシアの間の意見の違いがある。しかし、月曜日は即時、無条件の人質解放が要求された。そして、それが停戦と明確に結びつく案ではなかった。

 10月の戦闘開始後、イスラエル側の犠牲者は1200人。これに対し、3.2万人のパレスチナ人が殺害された。

 イスラエルが人質にとっているパレスチナ人受刑者との交換交渉は2回目となるが、停滞している。

 https://www.ft.com/content/d96cafbd-4bb0-4b31-8285-7be53ccd6082

 マッキンゼーなどのコンサルティング会社は大きくなりすぎたのか。匿名のメモが3月にウェブ上で出回った。筆者は元マッキンゼーのパートナー。最近のコンサルタント会社がチェックも管理もまく成長していること、そして、戦略的なフォーカスがないことなどを指摘している。組織が大きくなることはそれを失うリスクがあると警告している。

 このメモはすぐに取り下げられたが、マッキンゼーに対する最近の不満の1つである。1月にはマネージングパートナーのボブ・ステンフェルズ氏がパートナーたちの最初の投票において、再任に必要な票数を獲得できなかった。最終的に再任されたが、この逸話はマッキンゼー社内に吹き荒れるトラブルを象徴している。

 https://www.economist.com/business/2024/03/25/have-mckinsey-and-its-consulting-rivals-got-too-big