英字紙ウォッチング

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アメリカが描く、戦争後の「ガザ」

 曇り。

 米国はパレスチナ自治政府に対し、ハマスとの戦争後、ガザ地区ヨルダン川西岸を支配するよう求めた。イスラエルの再占領はあり得ないとの立場を鮮明にした格好である。

 ブリンケン国務長官は戦争後のガザの将来像を示した。詳細なプランである。ガザ地区ヨルダン川西岸地区と政治的には統合されるべきである、というものだ。

 バイデン政権の考えは、ハマスとの戦争後もガザ地区イスラエルによって統治されるべきではない、との立場である。しかし、移行期間中において、イスラエル政府が何らかの役割を果たす可能性を否定しなかった。

 ブリンケン氏は水曜日に東京で開かれたG7サミットで、このような考えを述べた。イスラエルは2007年からガザ地区を支配しているハマスの絶滅を誓っている。しかし、パレスチナ政府は多くのパレスチナ人の信頼を失っている。

 アラブ諸国の外交官らは、今回のブリンケン氏の説明は非現実的であると受け止めている。仮にイスラエルハマスの追放に成功したとしても、ハマスの存在はパレスチナ社会に深く根付いており、除去は不能である、とみている。

 https://www.ft.com/content/c31751d4-33d5-4380-aade-82105aaf587d

 中央銀行家は、エネルギー価格の上昇が金利に跳ね返るのかどうか、注視している。もしハマスイスラエル戦争がエスカレートすると、エネルギー価格が急上昇するのかについて、論争を続けている。

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