英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

高金利がアメリカの経済を冷え込ませる

 曇り。

 高金利が冷やす米経済。長期金利が急速に上昇し、経済は潜在的にはいくつかの挑戦に直面している。高金利が米国経済の潜在的な脅威の一つに挙げられそうだ。

 10年ものの米国債金利が月曜日になり、5%に到達した。16年ぶりの高水準である。とくにここ数週間、上昇のペースは速かった。金利は政府の国債や不動産ローン、クレジットカードや企業向け融資など、さまざまなコストを上昇させる。

 経済に関する脅威と言えば、中東情勢のほか、エネルギー価格の高騰、労働組合のストなどがあげられる。来月には部分的な政府閉鎖もありうる。

 一方、長期金利の上昇は政府の財政収支を赤字にし、債務残高を押し上げる。

 この1年間、経済は非常に堅調であった。Fedが利上げを急速に進める中での出来事である。しかし、高金利状態が長期間続くのであれば、より幅広く、より深いリセッションが待ち構えている。

 https://www.wsj.com/economy/how-the-highest-bond-yields-in-16-years-could-chill-the-hot-u-s-economy-41a11ec6?mod=finance_lead_story

 イランが支援をする軍事組織は新たな攻撃の波を仕掛けようとしている。米国がイスラエルを支援する姿勢を示しており、それに対する反応である。正式な宣言をしたわけではなかったが、6カ月に及ぶ「休戦」は終わりを告げようとしている。

 米国のブリンケン国務長官は火曜日、イランやその支持勢力が米国人を攻撃するようであれば、すぐに決然たる覚悟で米国は反撃を行うと警告した。イランが中東戦争が拡大するリスクを掲げているためだ。

 過去6カ月以上にわたり、イランが支援する軍事組織はドローンやロケットを使い、イラクやシリアの米軍を攻撃することを差し控えてきた。事実上、6カ月間、休戦状態にあったといえる。

 しかし、この小康状態は突然の終わりを告げた。というのも、イラクなどの米軍部隊に対し、10個のドローンが攻撃を仕掛けたからだ。攻撃は10月17日~24日にかけて実行された。

 イエメンではイランの支援するフーシ派が5基のミサイルを発射した。30個のドローンもイスラエルに向けて発射された。先週にはイスラエルを射程に捉える巡航ミサイルを、米国のミサイル艦船が撃墜した。

 https://www.wsj.com/world/middle-east/iranian-backed-militias-mount-new-wave-of-attacks-as-u-s-supports-israel-d51364d4