英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

「欧州の病人」ドイツ再び

 晴れ。

 ドイツは欧州の病人となるのか。エコノミストより。ほぼ25年前、エコノミスト誌はドイツのことを「欧州の病人」と呼んだ。

 東西ドイツの統一、硬直的な労働市場、そして、輸出の伸び悩みが経済をむしばんでいた。その結果、失業率は二けたに達していた。その後、2000年代初頭に行われた改革の数々が黄金の時代をもたらした。ドイツは欧州諸国の羨望の対象になった。

 列車が定時に到着するだけでなく、世界を駆逐するエンジニア技術、そして、ドイツという国自体が輸出の拠点として世界に名だたる存在となった。しかし、ドイツが反映する一方で、世界は暗転し続けた。その結果、ドイツは再び転落の道を歩み始めている。

 欧州最大の経済は、成長のリーダーの地位から後続者の地位へ落ち込んだ。2006年から2017年の間、世界の大国の成長をドイツは上回り、米国と肩を並べていた。しかし今日、ドイツ経済は落ち込みと停滞を続け、2023年では経済大国のうち唯一、経済成長がマイナスになりそうだ。

 問題はあちこちに存在する。IMFによると、今後5年間のドイツの経済成長は米国や英国、フランス、スペインよりも低くなりそうだ。

 たしかに、1999年当時ほど事態が深刻なわけではない。失業率は現在、3%近辺であり、ドイツという国自体はより豊かになっており、かつ開かれている。しかし、ドイツ人はますます

 https://www.economist.com/leaders/2023/08/17/is-germany-once-again-the-sick-man-of-europe