英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

広がるアメリカ経済への楽観論

 晴れ。

 投資家はもっともリスクの高い米国の社債に熱中している。米国経済がソフトランディングするとの期待から、最低格付けのジャンク債が過熱している。米国経済に対する楽観論が広がっている。

 その結果、最上位の格付けを持つ社債と最低格付けの社債の差が縮小している。

 ダブルB格付けとトリプルC格付けの利回り格差が15か月ぶりの水準にまで縮小している。現在、その差は6.53%ポイントとなっている。この背景には米国がリセッションを回避できるとの楽観論がある。

 このようなソフトランディングシナリオは、直近の良い経済指標に基づく。インフレ率が和らぎ、第2四半期の米国経済成長率は加速しそうだ。地銀破綻が相次いだ後の4月、この格差は8.52%まで拡大していた。

 https://www.ft.com/content/d86fb004-df5c-4f80-8dfc-04efac03bd92

 低賃金労働をふんだんに活用できる時代が終わろうとしている。WSJより。アジア各国の工場は若くて安価な労働力確保に苦戦している。これは、高価でない商品に慣れた西側諸国の消費者にとっても悪いニュースである。

 床から天井まで届く明るい窓、抹茶ティーの飲めるカフェ、ヨガもでき、ダンス教室もある。これはグーグルのオフィスではない。ベトナムの衣料工場の一風景である。アジアの工場が若手労働者不足に陥っている。

 https://www.wsj.com/articles/asia-factories-consumer-goods-labor-prices-7140ab98?mod=hp_lead_pos8