イタリアの首相に就任する見込みとなったECBの前総裁、ドラギ氏。ユーロの救世主が今度は母国を救えるのか。
悲劇の後に責任を背負うのは、ドラギ氏にとって定められた宿命なのか。
15歳で父親を亡くし、ドイツ語が堪能なイタリア人のドラギ氏。やがて母親も亡くし、家族の運命は10代のドラギ青年の肩にかかることになった。
そのドラギ氏は60代になり、分裂しそうなユーロ圏を一つにまとめることに尽力した。ヒーローとしてECB総裁の職を退任した後、彼についたニックネームが「スーパーマリオ」だった。
そのドラギ氏は73歳になり、今度は母国イタリアを救う任務に就くことになった。イタリアは今、第2次世界大戦以降で最悪の危機に直面している。
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