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EU離脱案否決

 晴れ。

 メイ首相が提案したEU離脱案について、英国議会は230票の差で否決した。労働党のコービン党首は不信任案を呼び掛けた。

 ブリュッセル本部との2年に及ぶ苦痛に満ちた交渉の産物である、メイ首相のブレグジット案が火曜日夜、議会下院で432対202で否決された。

 メイ首相は230票も失った計算で、過去の政府案の採決で最大票差の否決だった。3月29日に予定されているEU離脱を前に、メイ首相に残された時間や余力は少ない。

 317人いる与党保守党の議員のうち、118票が反対票に回った。労働党のコービン党首は内閣不信任案を提出。彼はこの案は絶対的に決定的だ、と述べた。

 水曜日晩に行われる投票で、保守党や北部アイルランドDUPの支持を得ているため、メイ首相は信任を勝ち取る見通しだ。

 一方、保守党の欧州懐疑派の中からは、クリーンブレークといって、EUとの合意なき離脱の可能性が高まったとみる向きがある。しかし、それは災厄を招きかねない。英国経済界からは、政府に対し、新たな案を即座に公表すべきだと求める声があがっている。

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