Gavyn Daviesより。ユーロ圏経済が減速しているというミステリー。
世界経済は2018年に、明らかに力強く、同期している成長過程に入った。しかし、この楽観論は突然の、そしてどちらかというと急激なユーロ圏の経済活動の下落によって妨げられた。この動きは2月に始まった。そして、今やより一層の調査が非常に重要な出来事でもある。
長い間、ECBの非伝統的金融政策は効果なく苦しんできたが、2017年になってようやく効果を発揮し始めた。これは世界貿易の拡大やEUの財政緊縮などとセットになった動きであるが、ユーロ圏の突然の回復を下支えした。
2017年の成長率は3・5%に達している。ドイツやフランス、イタリアなど主要国の成長もしっかりしている。しかし、最新のナウキャストによると、ユーロ圏経済の成長率は4月に1・2%まで原則している。ドイツでさえ、1%程度の成長に落ち込んでいる。
これは予想者によって驚くべき事態だ。米国や中国はこうした成長の減速は経験していない。ユーロ圏からの輸出やセンチメントの減速もない。
ある観察者は、極端な天候やインフルエンザに原因を求めている。しかし、それ以外に2つの原因が求められる。一つは、ECBの量的緩和政策の効果が2017年に一服した、という説。2つめは、2017年の成長率が高すぎたというもの。
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