英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

トランプ支持率の低下

 今日も暑い。
 米国のヘルスケア法案のゆくえである。長く約束された投票は遅れており、後退を迫られている。
 共和党はヘルスケア改革法案を進めようとしているが、上院の首脳陣が言うには、今週の投票を遅らせることになるだろうとのことで、新たな後退戦を迫られている。議会の首脳が共和党内の支持をまとめあげることができるのか否か、新たな疑問が飛び出している。
 トランプ大統領と議会の共和党首脳陣たちは、上院が今週ヘルスケア法案の修正について投票に入ることを希望している。しかし、上院の首脳陣はマケイン議員が左目の手術から復帰するのが遅れていると述べた。法案を通すのに必要な投票数が得られないために、投票に遅れが出ている。
 投票の遅れは法案の見通しについて不確実性を高めている。
 一方、保険会社や州知事、議会への批判者たちはいずれも、法案に反対し続けている。何人かの共和党系も含めた知事たちは、医療保険の支出がカットされる見通しであることに関心を寄せている。52人いる共和党上院議員のうち、2人以上の離脱は許されないリーダー、ミッチ・マコネル上院議員は、中間派議員によって、よりバランスのとれた立ち位置をとる必要がある。
 https://www.wsj.com/articles/trump-push-to-pass-health-care-law-faces-new-setback-1500219899
 日本の総理大臣と同様、トランプ大統領も支持率の低下に直面している。現在36%。米国の世界におけるリーダーシップやヘルスケア法案、ロシアスキャンダルが直撃している。
 大統領に就任して6ヶ月が経過したが、わずか36%の米国人しかトランプ氏を支持していない。ワシントンポストとABCニュースの協同調査だ。
 トランプ氏は大きな法案や国内政策における勝利のないままに夏に突入する。それどころか、過熱する一方のロシアスキャンダルにホワイトハウスは追われている。今週は息子のスキャンダルが飛び出した。
 トランプ氏は繰り返し、大統領選挙期間中のロシアとの接触を否定してきた。しかし、息子とロシア人弁護士の関係が暴露され、そうした主張は信用できなくなっている。
 今週、フォックスニュースに、トランプジュニアが登場した。アンカーに問われ、6月16日の会合に関するこれがすべてだ、と述べた。しかし、その2日後、米ロ系のロビイストが同席していたことが明らかになった。
 https://www.ft.com/content/d631ef8c-6a41-11e7-bfeb-33fe0c5b7eaa