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大統領令は棄却

 雨。
 連邦控訴裁判所はトランプ大統領による、移民に関する大統領令を棄却した。政権側は最高裁に上告すると述べた。徹底抗戦の構えである。
 この大統領令ムスリムが多数派を占める6カ国からの旅行者が米国に入国することを一時的に禁じる命令である。控訴裁判所はこの命令は、宗教的に不寛容であり、敵意と差別的なもので満ちていると断じた。
 リッチモンドにある控訴審の判決は、鋭い言葉で満ちており、ホワイトハウスにとって法的な反撃の一つとなった。今後の争点は最高裁に移される。
 セッションズ司法長官は木曜日の遅く、政権は最高裁に上告すると述べた。大統領としては、この命令はテロリズムと戦うために必要なものだと述べたという。
 もし最高裁大統領令を棄却すれば、大統領権力に対する通常にないテストとなる。
 政権としては最高裁に対し、通常の法的プロセスを通じて請願を行いたい意向だ。しかし、裁判官たちは、10月までは口頭の裁判を予定していない。ホワイトハウスも司法省も、どれだけ素早く最高裁の審理に持っていけるかを計画している。
 https://www.wsj.com/articles/appeals-court-declines-to-reinstate-trumps-immigration-order-1495735159