英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

トランプのサウジ訪問

 晴れ。朝から気温が上昇。
 トランプ氏の中東訪問関連の話題。サウジアラビアにおけるスピーチで、ムスリム諸国に対し、過激派と戦うよう求めた。大統領としての初めての外遊において、ムスリムに対し融和的なトーンをにじませた。
 トランプ氏の外遊は9日間の予定。中東や欧州の首脳たちと顔を突き合わせて会談する。
 サウジとの間で1090億ドルにのぼる武器を供与することで合意した。
 トランプ氏の言葉や取引は、人権問題よりも経済や安全保障面における合意のほうを優先していることを示している。同時に彼のスピーチは選挙期間中のムスリムに対するレトリックから離れることも意味している。
 https://www.wsj.com/articles/trumps-saudi-speech-to-mark-bid-to-ease-muslim-tensions-1495359283
 クルーグマン教授。共和党はどうしたのか?といつもの調子で皮肉っている。
 コミー長官によるフリン氏の調査を打ち切らせることをトランプ氏が明らかにした後、ポール・ライアン議長が記者会見を開いた。フリン氏のスキャンダルとコミー氏の解任について尋ねられて、ライアン議長は私のコントロールを外れていることを心配していない、と述べた。このことは、ライアン氏が、召喚や証人喚問、大統領を弾劾したりする権限を持つ下院の議長であることを認識していなければ、合理的な哲学のように聞こえる。
実際、憲法のもとにおいて、ライアン氏や議会の同僚たちは、乱暴な社長をチェックする唯一の機関であるのだ。
 しかし、共和党議員たちが大統領を監視する権限を行使するつもりがないことは、苦痛なことにはっきりしている。 
 大きな疑問は、どうしてこのようなことが起きたのか、だ。共和党はいったいどうしたのか。
 まず、共和党議員たちはプロの政治家たちである。民主党議員もそうだ。しかし、2つの政党は同じではない。民主党は利益団体の連合体である。考え方を共有しているが、利益相反が数多く存在する。そして、政治家たちは妥協と受け入れ可能な解決法を見つけながら前進していく。
 それとは対照的に共和党は、一枚岩の構造や保守主義運動の一つの分派に過ぎない。しかも、とりわけ富裕層への減税を優先する硬直的なイデオロギーを持っている。
 超富裕層にサポートされた一枚岩の構造は、絶対的な忠誠を要求する。そして、この構造は長期化している。
 https://www.nytimes.com/2017/05/19/opinion/whats-the-matter-with-republicans.html?partner=rss&emc=rss&_r=1