ひさしぶりのバーナンキ前議長。ゼロ金利制約についての考察である。
Fedのエコノミストらが書いたペーパーをもとに、ゼロ金利政策に直面したときの金融政策の問題について論じている。経済モデルを使って米国経済のパフォーマンスをシミュレーションしたところ、将来30から40％の確率で、短期金利がゼロに近づき、Fedの能力を制約すると予想している。
つまり、将来の経済パフォーマンスは平均よりも貧しくなると予想し、インフレ率は２％を下回り、産出量も潜在成長率を下回る。
問題は、このモデルが危機前の素朴な金融政策のルールを前提にしていることだ。これは非現実的で、実際には、Fedはさまざまな取り組みを行うだろう。ここではその将来起こりうる政策の選択肢について、メリットとデメリットを論じる。
https://www.brookings.edu/blog/ben-bernanke/2017/04/13/the-zero-lower-bound-on-interest-rates-how-should-the-fed-respond/
Fedのペーパーはこちら。
https://www.brookings.edu/wp-content/uploads/2017/03/5_kileyroberts.pdf
