英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ヘリマネとイングランド銀行

 ブログmainly macroより。昨日の会見でカーニー総裁はマイナス金利政策とヘリコプターマネー政策の両方に反対する考えを示した。しかし、実際には両方を実行する可能性があるとみられる。
 マイナス金利が議論されるとき、われわれは預金者のことを考え、預金金利にマイナス金利を課すことは避けるだろうと考える。しかし、借り手はマイナス金利であっても一向に問題はない。
 一方、ヘリコプターマネー政策は通常、中央銀行がすべての市民に現金を配る政策だと考えられている。しかし、エコノミストたちにとっての主要な論点は、お金の配り方にあるのではない。中央銀行によって現金が創出され、対価なしに手放すことにあるのだ。それは量的緩和が資産を購入することによって現金を創出することと大きな違いがある。お金の配る先はもちろん重要であるが、ヘリマネの決定的な特徴ではない。
 我々は通常、金融政策のことを金利を変更することだと捉えている。もし金利が引き下げられたら、それは借り手を利することになり、預金者にとってはマイナスだ。しかし、中央銀行が民間銀行にお金を贈与することを考えてみると、それは借り手を助け、預金者には影響しない。イングランド銀行はそれと同じことを、TFSという新スキームで実現しようとしている。
 https://mainlymacro.blogspot.jp/2016/08/negative-rates-helicopter-money-and.html
 ギリシャ危機の検証である。危機は歴史上最悪のものの一つであると論じられている。産出規模が突然崩壊し、国家債務危機が起き、貸出ブームと破裂が起きた。本稿では適切な政策対応を検証する。
 財政再建GDP減速の大きな要因だが、それだけではない。
 http://voxeu.org/article/greek-crisis-autopsy