英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

トルコ続報

 曇り。三連休の中日である。
 新聞によると、最近クーデタは稀な出来事だが、最近ではタイとエジプトで起きて以来のことだ。
 トルコのクーデタ関連のニュース続報である。トルコ政府当局は2800人以上の関与者を逮捕した。エルドガン大統領は全権掌握を改めて宣言した。死者は250人以上に上っている。今後の見通しとしては、エルドガン大統領により権力が集中する結果になりそうだ。
 空爆を受けた国会では、議員たちが夜通し国会を立ち去ることを拒否し、どんなクーデタも鉄の意志を打ち砕く事は出来ないと述べた。
 土曜日の夜はエルドガン大統領を支持する市民の声が、イスタンブール中心部のタクシム広場を中心に響き渡った。
 しかし、クーデタの詳細はわかっていない点も多い。現在わかっているのは、少なくとも104人の計画策定者が殺害されたことだ。そして、無関係の市民や警察官ら161人が今回の事件で殺害された。米国に亡命中のグレン氏が計画に関わったという疑いをかけられているが、彼自身は関与を否定している。しかし、エルドガン大統領はグレン氏の引き渡しを要求している。
 米国の国務省は、米国はトルコ政府に対し、クーデタに関する調査に協力することを明らかにしている。
 トルコ政府は拘束した人物の尋問をスタートさせている。拘束された人物の中には引退した空軍のナンバー2も含まれている。
 グレン氏とは何者か。氏はかつてはエルドガン大統領の重要な同僚であった。しかし、1999年に米国に逃れ、トルコの世俗国家を害する脅威であるとして非難されていた。
 http://www.wsj.com/articles/turkeys-erdogan-reasserts-control-after-attempted-coup-1468658670
 米国大統領選の動向である。トランプ氏が正式に副大統領候補として、インディアナ州知事のペンス氏を紹介した。
 副大統領候補の選び方についても、トランプ氏は通常とは異なる手法を採用した。ペンス氏はキリスト教徒としての信念と家族、減税や力強い外交政策といった共和党の根本的な原則を強調した。
 しかし、ペンス氏を選んだことについて、トランプ氏陣営内で分裂があるようだ。しかし、土曜日には、倒すべき敵であるヒラリー・クリントン氏の打倒に向け、2人が協力することで合意した。
 ペンス氏は57歳。土曜日に行ったスピーチの中でペンス氏は、家族や宗教、財政的に制約をかけるという保守派の価値観を強調した。2001年から11年までは議員を務め、茶会党にも所属していた。
 こういうスピーチを読むと、米国がいかに宗教国家であるかを感じさせる。
 http://www.wsj.com/articles/trump-introduces-mike-pence-running-mate-on-gop-ticket-1468682972