英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米国の難民受け入れ拡大政策

 連休3日目。晴れ。
 米国のケリー国務長官は、米国が今後受け入れる難民の数を増やすことを明らかにした。現在年間7万人を受け入れているが、会計年度の2016年に8万5000人、17年には10万人に難民受け入れ数を増やすという。欧州の難民危機に対応した措置だ。
 この難民受入数の増加の中には、シリア難民1万人も含まれる。
 共和党議員の中には、米国はシリア難民の移送に力を入れるよりも、シリア人による中東地域安定に集中すべきだという主張もある。また、イスラム国などのテロリストが難民を装って米国に入国する危険性を指摘する批判もある。
 しかし、ケリー国務長官の答えは次のようなものだ。「米国はこれまで第二の機会、希望の星の国であり続けた。それが米国の伝統である」と。
 これらケリー長官の発言はベルリンで日曜日にドイツのカウンターパートと会談した後に飛び出したものだ。
 欧州の難民問題は緊急に政治的な解決を要する課題となっている。シリアでは4年半も戦争が続き、欧州へ出て行こうとする国民が増えている。2011年以降、400万人以上のシリア人が国外へ脱出していると推測されている。
 一方で、ケリー国務長官は、シリアのアサド大統領へ影響力を持つロシアとイランに対し、アサド大統領に交渉のテーブルにつくように促すよう求めている。
 http://www.wsj.com/articles/john-kerry-says-u-s-to-admit-30-000-more-refugees-in-next-2-years-1442768498
 ギリシャの再選挙について。チプラス首相率いるシリザ党が勝利した。
 http://www.wsj.com/articles/syriza-ahead-in-greek-election-according-to-exit-polls-1442767118
 先週のFOMCを受けて、今週のアジア市場が始まった。日本、シンガポール、マレーシアを除き、先週のウォールストリート株式市場の下落を受けて、アジア市場も下げで始まった。
 http://www.ft.com/intl/fastft/394201