英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ギリシャとの離婚

 ギリシャのユーロ離脱が現実のものになるのだろうか。ユーロ圏は欧州の統合を促進するという政治的な目標を達成することができなかった。手厳しい評価である。
 ギリシャ政府とそれ以外のユーロ圏諸国の相互の信頼関係は崩壊した。両者の傷を埋め合わせるような努力は続いているが、うまくいっているようには見えない。
 結婚した夫婦がうまくいかないときに、通常用いられる解決策は離婚である。そのとき、両者は金銭的に苦しむことになる。しかし、ギリシャとユーロ圏の関係においても、そうした離婚の時期が近づいていると考えざるを得ない。
 もちろん、ギリシャとユーロ圏の関係を離婚にたとえるのは適切ではない、という指摘もあろう。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/5330b2a8-f00e-11e4-bb88-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz3ZDjCXZ8d 
 そのギリシャに対し、もしユーロ圏諸国が債務免除に応じれば、IMFの資金サポートを取り消すという強硬路線をとっている。
 IMFが先月、ギリシャ政府から受け取った資料によると、今年のGDP対比の財政赤字は1・5パーセントまで改善しているという。これは計画通りの数字。このペースでいけば、2015年はプライマリーバランスは3パーセントの黒字になるという。
 IMFギリシャ政府とユーロ圏の間に立って、こう着状態の打開に苦労しているようだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/72b8d2ae-f275-11e4-b914-00144feab7de.html#axzz3ZDjCXZ8d