英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ルーブル安と富裕層

 快晴。三連休の初日。気持ちの良い天気だ。
 ルーブルが対ドルで最安値を更新した。昨日金曜日の相場は1ドル40.38ルーブル。この1年間で18パーセント減価した。
 このルーブル安の動きを受けて、ロシアの富裕層に動揺が広がっている。ルーブルを売って、ドルを購入する動きが出ている。
 ルーブル安の背景には原油安と西側諸国による制裁措置がある。人々の間には、当面は昨年のような経済には戻らないという、あきらめめいたものもある。
 ロシア中央銀行は為替介入を行い、今月は60億ドルを売却した。しかし、エコノミストたちは相場がすぐに反転するとは考えていない。原油安に加え、西側諸国による制裁措置はじわじわと効いているようだ。
 市民の中には、何十万のドルに換え、金庫に現金のまま保管している。銀行破たんや資本規制が強化される可能性がありうるからだ。
 http://online.wsj.com/articles/ruble-slide-continues-1412922874?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ロシアに対する制裁措置がモルガン・スタンレーのビジネスに影響を及ぼしている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4636c792-50b6-11e4-8645-00144feab7de.html#axzz3FoXCd759
 米英両国は週明けの月曜日、銀行危機についてのシミュレーション作業を行う。具体的にはバンクオブアメリカやゴールドマンサックス、HSBCなどが破綻した場合に、何をすべきか、誰に連絡し、世論にどのように伝えるかを訓練する。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1dd4bca2-508c-11e4-9822-00144feab7de.html#axzz3FoXCd759