暖かい日だが、風が強い。
さて、新たな危機の発信源が登場し始めた。アルゼンチンである。アルゼンチン通貨のペソが急落した。この下落幅は2002年の経済危機以来の変動となる。23日には1日で対ドルで15%も下落した。アルゼンチン国民にしてみれば、過去のハイパーインフレーションの記憶が蘇るような出来事だ。
アルゼンチンの外貨準備高は急減している。今週までに10億ドルが流出し、現在290億ドルとなった。
慟哭のフェルナンデス大統領は、脳の手術を受けて以来、6週間ぶりに公の場に姿を見せたが、何ら印象に残る発言は行わなかった。アルゼンチンでは28%にのぼるインフレとともに、停電の頻発や警察官の抗議活動が続いている。
12年前には、1000億ドルのアルゼンチン国債がデフォルトとなった。その後、同国政府は債券や公共支出、輸入代金の支払いのために、外貨を蓄積する必要があった。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/32038884-845e-11e3-9710-00144feab7de.html#axzz2rTmAWWzn
アルゼンチンショックを受け、金曜日の新興国の通貨は総崩れになった。トルコやブラジル、南アフリカ、それにインド、ロシアも影響を受けた。
投資家の資金は安全資産に向かった。米国債金利は低下し、10年物金利は2・73%をつけた。
アルゼンチン政府は信認回復策を打ち出そうとしている。資本規制を若干緩め、米ドル購入を容易にする。さらに、税率も引き下げ、こうした動きを後押しする。
しかし、インフレが進行し、市民の間の不満は高まっている。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f42b9c92-8523-11e3-86f7-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz2rTmAWWzn
WSJの報道。10年前の金融危機の記憶を呼び覚ます、と報じている。
http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303947904579338640681887288