英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

政治化する中央銀行

 晴れ。気温は2度前後と低いが、不思議と昨日ほど寒く感じない。
 今年FOMCの投票メンバーに入るセントルイス連銀のブラード総裁がインタビューに応じている。インフレ率が2・5%を超えない限り、失業率が6・5%以下にならなければ、ゼロ金利を解除しないとした新たな金融政策について、失業率かインフレ率のどちらかが6・5%ないし2・5%の水準に達すれば、即座に何らかのアクションをとる、ということを意味しないと述べた。マーケットはこれらの数値を「hard triggers」と考えているようだが、そうではないと牽制した。
 2013年の成長見通しについては、財政の崖問題が解決されれば、3%を超えることもありうると楽観的な見通しを示している。今年後半には、債券買い取りプログラムを続けるか否か、議論の俎上にあがってくるとブラード総裁は見込んでいる。
 そして、”creeping politicization’ of central banking globally”を警告している。中央銀行の独立性が薄まり、マクロ経済政策における政府(財政当局)と中央銀行の境目は次第に薄まっていく可能性を展望している。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/01/05/bullard-feds-specific-guidance-likely-to-end-when-rates-rise/
 サンディエゴでは、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が講演した。中央銀行の使命は物価の安定であることを見失わないようにしなければならない、と述べた。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/01/05/fed-official-says-to-keep-focus-on-inflation/
 イエレン副議長もスピーチを行っている。
 http://blogs.wsj.com/economics/2013/01/05/yellen-fed-likely-to-vary-interest-rates-for-reserves-in-future/