英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

欧州再び

 曇り。三連休もあっという間だ。
 FTトップは、防衛機器メーカー・BAEシステムズの大株主がEADSとの資本提携について注文をつけている、との話題。WSJは髄膜炎について、NYTはベネズエラの大統領選について取り上げている。
 ヨーロッパ情勢の近況について。まず、英国の財政緊縮は2018年まで続きそうだという。2010年に出した見通しより3年ほど長引いている。
 http://www.calculatedriskblog.com/2012/10/more-europe.html
 英国経済は高い成長が見込めず、緊縮財政を続けないと、公的債務残高を減らす目標が達成できない見通しが出てきた。英国民の反発を呼びそうだが、日本と違って、政府が緊縮財政策を推し進めることができることが興味深い。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ac5ae212-0f02-11e2-9343-00144feabdc0.html#axzz28fTGxPDJ
 一方、スペイン情勢は、10月10日にラホイ首相がオランド大統領と会う予定。メルケル首相のギリシャ訪問も予定されている。欧州首脳によるシャトル外交が活発化している。10月18〜19日にはEU首脳会合がブリュッセルで予定されている。今日8日にはギリシャに関するトロイカのレポート公表が予定されている。
 欧州問題は、危機が深刻化すると、各国首脳が動き出すので見えやすい。 
 http://www.bloomberg.com/news/2012-10-07/europe-moves-to-contain-spanish-trouble-as-finance-chiefs-meet.html
 メルケル首相のギリシャ訪問は、サマラス首相が進める不人気な財政再建策への支持を伝えるためだ。
 http://www.calculatedriskblog.com/2012/10/europe-merkel-visits-greece-on-tuesday.html