英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

クルーグマン教授の疑問〜QE3の効果について

 晴れ間が広がるが、空模様は不安定。
 FTトップはQE3の話題。WSJアジア版は大和証券インサイダー取引、NYTはアフガニスタンにおけるNATO軍基地への攻撃の話題を取り上げている。
 QE3発動にも関わらず、市中に資金が流れ込んでいかないという指摘。住宅ローンは審査に時間がかかり、ローン金利は高止まりしている。銀行のローン担当者の人出不足もあるようで、政策効果をあげるには時間がかかりそうだ。
 民間の資金供給チャネルが目詰まりを起こしていて、いくら中央銀行が資金を供給しても、資金を届けたい民間の借り手にお金が流れていかない、というお話。あらかじめ予想されたことではあるが、これは中央銀行の仕事ではなく、金融監督当局の指導や政府系金融機関の出番、ということになるのだろう。 
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/474f7d82-fea5-11e1-a2e2-00144feabdc0.html#axzz26WkDxGXT
 同様の論点をクルーグマン教授が指摘している。QE3の効果に懐疑的な様子がうかがえる。これはバーナンキ議長と問題意識が共有されているという。
 http://www.calculatedriskblog.com/2012/09/qe3-and-residential-investment.html
 ギリシャ経由で欧州に流れ込む不法移民が問題視されている。ギリシャ財政危機の影響で、国境警備が手薄になり、アフガニスタン人ら中東や南アジア諸国からの不法移民が欧州に入国している。
 http://online.wsj.com/article/SB10000872396390444506004577617383132000476.html?mod=WSJASIA_hpp_MIDDLEThirdNews