英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

phone hacking

 久しぶりの更新。蒸し暑い日が続く。この政権の迷走ぶりは、暑さのせいなのだろうか。

 英国のキャメロン政権が盗聴疑惑に揺れている。盗聴で記事をつくるなんて、スパイ小説の国の冗談かと思ったが、笑えない。
 首相の前コミュニケーション担当者が逮捕された。ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙の編集者による電話盗聴容疑だ。http://www.ft.com/intl/cms/s/0/627316cc-a92f-11e0-bcc2-00144feabdc0.html#axzz1RZBdwP5K
 
 盗聴問題は、ニューズ・コーポレーション率いるマードック氏にも影響が及んでいる。この問題がBスカイB完全子会社化の妨げになる恐れが出てきたためだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3a903934-a99b-11e0-a04a-00144feabdc0.html#axzz1RZBdwP5K

 毎月恒例の米国雇用統計。6月の労働市場の健康状態は、エコノミストらによる事前予想を大きく下回る、poorな結果となった。冷夏が長引くリスクは明瞭になってきた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9e4ec0f4-a959-11e0-bcc2-00144feabdc0.html#axzz1RZBdwP5K
 今年4月まで、前月比で毎月20万人以上の新規雇用が創設されていた。しかし、5月のその数字は2.5万人にとどまり、これが今年最低の数字だとエコノミストたちは見ていた。しかし、6月の数字(季節調整値)は、5月をさらに下回る前月比1.8万人の増加にとどまった。これでしっかりした景気回復への期待の芽は消えた。
 労働省の原データはこちら。1.8万人の内訳をみると(テーブルB)、民間部門は5.7万人の増加の一方、政府部門は3.9万人の減少。民間部門は製造部門よりサービス部門が牽引しており、中でも、レジャーや社会福祉部門の雇用創出力が大きい。
 一方、建設(9000人減)や金融(1.5万人減)などは厳しい。
 雇用者の絶対数は44.5万人減少。米国の雇用創出力自体が弱まっている。
 労働参加率は64.1%。
 http://www.bls.gov/news.release/empsit.nr0.htm

 ユーロ圏の債務危機がイタリアに波及するという兆候の第一弾。イタリア国債金利が9年ぶりの高水準をつけた。イタリア財務大臣に関するスキャンダルが、火をつけている面がある。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8ad1cb8a-a9a8-11e0-a04a-00144feabdc0.html#axzz1RZBdwP5K

 6月26日付けと、ちょっと古い記事だが、most popularな記事トップにあったのがこれ。BISが、世界の経済成長は、インフレ圧力によって減速すると予想している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ff30647e-a01f-11e0-a115-00144feabdc0.html#axzz1QUFi8CUp

 ドイツのシュピーゲル誌は、英語版トップで、アフリカ・ケニアの司祭スキャンダルを取り上げている。67歳の司祭が、性的虐待で訴えられている。「Sins of the Flesh」(肉欲の罪)というタイトルで、教会を揺るがす一大スキャンダルを報じている。
 http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,773255,00.html