英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

The DSK affair

 曇り。今日は東北地方が大雨の予想。

 この記事は面白い。
 6週間で展開が二転三転したストロスカーン事件がフランスの政治社会にとって持つ意味を解説している。
 ストロスカーン氏の政治的復権によって、フランスの政治風景が変わる可能性が言及されている。
 最大で74年間の禁固刑が課されるかもしれなかったのが、無実で、潔癖だという可能性が出てきたからだ。しかし、ストロスカーン氏が逮捕されてから6週間の間、フランスの政治エリートたちは、特に左派は、ストロスカーン抜きの世界を再構築しようと努力してきた。しかし、現在はストロスカーン氏が帰ってきたことを前提に、新しい世界を考えなければならなくなっている。
 ストロスカーン氏は大統領候補になることも可能だが、障害はいくつかある。政治的日程や政治的忠誠心の問題だ。特に、”ストロスカーニアン”と呼ばれる一群の人々にとっては、死んだと思っていた父親が生きていることが分かったような出来事だったろう。
 社会党の支持者にとっては難しい決断になるが、有権者にとってはそれほど難しい問題ではない。政治家の私的生活の一端が今回の一件で暴かれた。性的暴行はなかったとはいえ、リベラルなフランス人の道徳基準を超える、ストロスカーン氏の性的嗜好が白日のもとにさらされた。このことは、特に女性票は期待できないことを意味する。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/54b1b7c8-a59c-11e0-83b2-00144feabdc0.html#axzz1R5axKbIT

 銀行間取引市場で、欧州の国債を担保とする取引が記録的水準に上昇している。このことは、銀行は、欧州の経済や債務問題の解決能力を楽観視していることを意味する。特にスペインについて、そう言える。
 多くのストラテジストは、スペインにとって、民間金融市場へのアクセス能力は死活的に重要である、と指摘している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e253eec6-9f38-11e0-a260-00144feabdc0.html#axzz1R5axKbIT