英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ミシェルを探して

 まだ梅雨明けしていないと思うのだが、酷暑が続く。今年ももう折り返し点を過ぎた。

 来年の米国大統領選に向け、あと16ヶ月。長い選挙戦の皮切りとなるアイオワ州で、地域で影響力のあるクリスチャン、茶会党への共和党立候補者の訪問が相次いでいる。
 草の根の共和党員は、政府が学校を運営すべきでないと思っているし、性的暴行や近親相姦などの場合でも妊娠中絶に反対だ。そして、ミネソタ州選出の女性下院議員、Michele Bachmannを大統領候補として支持している。
 ワシントンでは、Bachmannは大統領候補としてはジョークとしかみなされていないが、首都を離れると、保守派のスターとみなされている。
 以下、Bachmannの宗教的邂逅に関する記述が続く。神の啓示で結婚を決めたりなど、日本人である我々からすると、随分と宗教色の強い政治経歴であるように感じる。Bachmannが象徴するアメリカ、とは何なのだろうか。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/2/e72ca464-a2b8-11e0-83fc-00144feabdc0.html#axzz1QudaMa3L

 性的暴行で逮捕されたIMF前専務理事のストロスカーン氏が保釈された。被害女性の証言の信用力に疑問が出たせいだ。罠にはめられた疑いが出ている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1adc4c52-a416-11e0-8b4f-00144feabdc0.html#axzz1QudaMa3L

 ブラジルのレアルが上昇し、経済への悪影響が懸念されている。レアルは米ドルに対し、1.5523レアルまで上昇した。1999年以来の水準。ギリシャ危機を受け、投資家がより高い金利の資産を求めた結果だ。ブラジルの高い成長率と6%にのぼる高金利は、海外投資家の資金を引き付けている。これが問題の核心だ。
 しかし、レアル高は政権にとっては頭痛の種だ。ブラジル企業の競争力を殺ぐからだ。これまでQE2がレアル高の原因だと批判してきたが、6月末に終了し、これからは違う批判対象を探さなければならない。
 中央銀行統計によると、海外からの直接投資と商品価格高騰が、もっともよくドルの流入を説明している。また、日本の家計がブラジルレアル投資の安定した担い手であり続けている。毎月40億ドルの流入がある。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8430cd36-a40c-11e0-8b4f-00144feabdc0.html#axzz1QudaMa3L