英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドイツ銀行の分裂

 雨。PCの調子が相変わらず悪い。動作も重い。データ移設作業が煩雑なのが面倒で、買い替えに踏み切れないでいる。

 その発言に注目しすぎるのもどうかと思うが、小沢氏がWSJのインタビューに答え、菅首相原発危機に対する対応の誤りを指摘。新しい政治局面を開くため、菅首相に退陣を促している。
 そして、この発言。
 ”I was thinking about just fading away but now I feel I have a bit more work to do”
 民主党内部の亀裂は鮮明で、新聞紙上では6月政局が取り沙汰されている。小沢氏も後継者を明言しているわけではなく、後継者が菅首相よりうまく事態をマネージできるとも思えない。そういう意味で、小沢氏の発言は無責任だ。
 ジェラルド・カーティス教授が述べるように、誠に志の低い政治家たちによる、低レベルの政争に過ぎない。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304066504576347154161664990.html
 それにしても、小沢のことを「the political power broker」としているが、これは良い意味なのだろうか。

 ドイツ銀行では、アッカーマンCEOの後継者をめぐり、社内が分裂の危機に瀕している。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9a484b00-8885-11e0-afe1-00144feabdc0.html#axzz1NT6hyuYr
 ドイツの企業統治ルールのもとでは、トップ後継者は銀行の監査役が指名することになっている。しかし、アッカーマンCEOが後継指名プロセスを独占しようとしているとの批判が株主や社内から出ている。 
 アッカーマン氏は現在63歳。2002年にCEOに就任。任期は2013年の5月までだが、1年早く退任すると目されている。国内派とロンドンやニューヨークを拠点とする投資銀行派との間で社内融和を図ってきた。しかし、ここにきて、国内派と国際派との間の亀裂が再び深まってきた。
 しかし、こうした内紛は同行にとってデメリットでしかない。米国やアジアにおける展開を発展しようとしている矢先であり、また米国では詐欺容疑で司法省から訴追されている。
 ロンドン拠点のバンカーによると、「これはHSBCのケースに似てきた」と指摘されている。HSBCの場合、昨秋以降、混乱に陥ったままだ。
 アッカーマン氏は、国際派の有力候補で、株主の多くが支持するジェイン氏が後継になることに反対していると伝えられている。その代わりに、前のブンデスバンク総裁のウェーバー氏を後継に据えようとしている。

 マーケット概況。ユーロ圏の債務危機、米国の経済統計の悪化が伝わり、今年の夏は不透明な夏になりそうだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/cb546aa2-888b-11e0-afe1-00144feabdc0.html#axzz1NT6hyuYr
 そして、QE2の終了も株式市場には重くのしかかる。懸念は、Fedが債券の買い取りを終了すると、金利が上昇し、株価に打撃を与えかねないということだ。
 
 スペインのバルセロナでは、総選挙を受けたデモによる衝突が起きた。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ef72f3ec-8870-11e0-a1c3-00144feabdc0.html#axzz1NT6hyuYr
 スペイン全土では、ツイッターフェースブックを通じて、全土で泊り込みの抗議活動が続いている。さまざまな要求を掲げているが、主要な不満は高い失業率と2大政党による政治の独占だ。24歳以下の若者の失業率は実に45%にのぼっている。
 
 英字紙では、ムラジッチ逮捕の続報が続いている。