英字紙ウォッチング

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ECBの出口

 今朝は激しい雨と風。だが、次第に陽が差し始め、風も収まった。一方、風邪っぴきは咳がなかなか止まらない。
 仕事はようやく一山超えた。だが、月末(年末)まで、次の坂を登り始めたところだ。
 昨日本屋に立ち寄り、店頭の山と積まれた新刊書の中から、竹中平蔵の新書を見つけて買い求める。最近の新書コーナーは百花繚乱で、タイトルを流し読みしているだけでも楽しい。

 昨日のECB理事会について。
 http://www.ft.com/cms/s/0/dce391d4-fe08-11df-853b-00144feab49a.html#axzz170G4HNWz
 ユーロ圏の危機に対応し、ECBは最もアグレッシブな国債市場への介入を7ヶ月連続で続けることを決めた。
 とレーダーによると、木曜日にはポルトガルアイルランド国債を1億ユーロ購入したという。結果、両国債金利は抑えられている。
 昨日の会見でトリシェ総裁は、市場の信認を回復させる行動をとるか明言しなかったが、債券購入プログラムには上限がないことを確認的に述べた。
 さらに、ECB理事会は少なくとも来年の4月まで、出口戦略を延期することを確認した。現行の例外的な流動性供給は、リーマンショックのあった08年9月から継続している。
 ユーロ圏の危機がもっとも高まった今年5月には債券購入プログラムをスタートさせた。このプログラムについては、インフレリスクを高める危険があるとして、ドイツ・ブンデスバンクのウェーバー総裁が抑制を求めている。
 ポルトガルの10年国債金利は50ベーシスも低下し、5.82%に。一方、アイルランド国債金利は25ベーシス下がって、8.3%で推移している。
 ポルトガルアイルランドと他のユーロ圏諸国との間の「障壁」に焦点が当たっている。ECBはスペイン国債を買うことはない、というのがトレーダーの見立てだ。というのも、スペイン国債の市場は非常に大きく、国債買い取りプログラムの大幅な拡大が必要になるためだ。