英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

price-level targeting

 今日は曇り。空気も肌寒い。今日からまた一週間が始まる。

 17日付けFT電子版より。
 http://www.ft.com/cms/s/0/82bc4aae-da20-11df-bdd7-00144feabdc0.html
 Fedの幹部(シカゴ連銀のエバンズ総裁)が、米国経済は「流動性の罠」に陥っており、より一層の行動が必要だと警告している。そして、貯蓄を抑え、消費と投資を促進するために、暫定的な価格目標(price-level targeting)を設けるべきだと主張している。量的緩和に加えて、価格目標的な政策手段が盛んに議論されている。ただ、セントルイス連銀のブラード総裁は、プライスレベルターゲッティングは時期尚早だとしている。
 
 バーゼルに関する話題。
 http://www.ft.com/cms/s/0/6140eabc-da28-11df-bdd7-00144feabdc0.html
 バークレイズのバーレイCEOが、新しいバーゼル規制が信用供与に影響を与えず、fairな内容だと評している。バーゼルⅢの中身も導入スケジュールも適切だとしている。この点、バーゼルⅢを批判する声が多い他の銀行幹部とは対照的な発言だ。バークレイズ自身が、バーゼルⅢによって最も厳しい影響を受け、70億ポンドの資本を新たに調達しなければならないとみられていたために、この発言は驚きだ。バーレイ氏自身がBOEや新興企業へ転進しやすくするためのソフトイメージ創出の発言だとみられている。

 イタリアとフランスが、EUの財政規律改革の衝撃を弱めようと動いている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/50cb1d7a-da04-11df-bdd7-00144feabdc0.html
 ランプイ議長による月曜日のタスクフォース会合で、EUの財政改革最終案が明らかになるが、いくつかの国は、ソブリン危機が落ち着いているために、厳しい財政規律案を採用する意欲を失いつつあるという。ポイントは、財政的な数値目標の設定と、違反国に対するほぼ自動的な制裁だ。ドイツを初めとした北の諸国が数値目標を支持しているのに対し、イタリアなどは、「質」を強調した目標を推している。
 たとえば公的債務のGDP比を60%以内に抑える目標は、もしその数値を超えると、制裁措置を回避するには3年間で12分1ずつ改善しないといけない(???、最後の文章がよくわからなかった。Under his proposal, member states above that level would have to reduce the gap by a twentieth each year for a three-year period to avoid sanctions.)。
 
 マネーサプライより。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/10/18/barney-frank-still-no-to-an-inflation-target/
 バーニー・フランクはインフレ目標政策にまだ反対しているという記事。
 ブログの投稿者であるHarding氏の自嘲が面白い。「hacks like me who are misspending our lives studying Fed-speak.」