英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

Fedの国債買い取り

 随分涼しい。
 
 今日はいよいよ民主党代表選だ。はて、どういう結果になるのだろうか。

 バーゼルの続き。日本の新聞は、日本の銀行に与える影響は小さいと報じている。今日のFT紙も、それほど規制が厳しくなかったことへの安堵を伝えている。
 http://www.ft.com/cms/s/0/be491ff6-bf64-11df-965a-00144feab49a.html
 新規制では、コアTier1は2019年までに2%から7%へ引き上げるよう、3倍に引き上げられた。投資家もこの合意を歓迎し、銀行の株価は上昇。最も資本が厚いとみなされている、たとえば、ソシエテ・ジェネラルやJPモルガンの株価は大きく上昇した。
 だが、資本の定義や導入のスケジュール、比率そのものが、ドイツなどに有利になるよう引き下げられたと批判する声もある。特に流動性規制が2015年まで延期されたことは金融システム全体を危険にさらす可能性があるという。
 規制裁定の問題も指摘されている。その一つが「Swiss finish」。伝統的にスイスの規制当局はもっとも厳しい規制を課しがちで、米国の規制当局は短いタイムテーブルで規制を導入し、議会からはより厳格な規制を、と責められる。このことが、株式の買い取りや増配を求める投資家とのコンフリクトを生む可能性がある。
 
 マーケット概況にも触れておく。
 http://www.ft.com/cms/s/0/483c5a1a-bedf-11df-a755-00144feab49a.html
 中国の好調な景気指標とバーゼルⅢを受け、世界の株式相場は軒並み上昇。ただ、弱気な投資家は債券に戻っている。先週、中国が月曜日ではなく、土曜日に産業と物価に関するデータを公表するのではないかという懸念が出ていた。土曜日ということが、良くない指標の公表なのではないかという疑念を呼んでいた。しかし、何もなかった。
 欧州委員会は、ユーロ圏経済は今年、当初見通しより2倍のペースで成長する、との見通しを発表した。ドイツの好調さが寄与している。

 NYFedが国債買い取りのアナウンスメント。マネーサプライより。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/09/13/mbs-repayments-transparency-and-the-fed/
 270億ドルの国債を9月中旬から10月中旬にかけて購入するという。原資は、償還期限の来たMBSの元本。数字自体にサプライズはない。