英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

FOMC議事録

 夏日が続く。民主党は小沢氏が出馬表明し、代表選に。これで2週間、政治機能は止まる。
 日記は80日目。ノートPCをビックカメラで購入。これで日中の移動の合間にも、チェックができる。

 マーケット概況から。
 http://www.ft.com/cms/s/0/ed7247bc-b4bf-11df-b0a6-00144feabdc0.html
 Fedによる大規模な資産買い取り策の可能性が薄くなってきた、という観測が広がると、世界の株式市場は全般に下げに転じた。中でも日経平均の下げがきつい。ただ、米国のケース・シラー指数が予想より良い数字であることが伝わると、若干戻した。しかし、FOMCの議事録が公表されると、帳消しになった。議事録では経済の先行きへの不安が示されているが、資産買い取り再開の準備が進んでいないことが判明した。10年米国債金利は6ベーシス下落して2.47%に。円高も対ドルで進行した。政府の経済対策や日銀の量的緩和拡大は不十分だとの評価。やはり米国経済の停滞感への懸念が強い。今週金曜日の雇用統計が一つのクライマックスになる。
 企業の業績はよいが、マクロデータは弱い。これがこのところのテーマになっている。カナダ経済の第二四半期は予想よりスローダウンしている、というのも一つの証左だ。ニューヨークの株式取引も薄商いが続いている。

 31日に公表されたFOMC議事録に関するアルファビルコメント。
 http://ftalphaville.ft.com/blog/2010/08/31/330906/bickering-at-the-fomc/
 FOMC内部の意見対立を伝えている。雇用(データが悪化しているの)は、構造的なのか、それとも循環的要因なのか。
  
 ちゃんと読めていないが、プロパブリカがCDOに関する記事をリリースしている。
 http://ftalphaville.ft.com/blog/2010/08/27/328946/propublica-on-the-cdo-daisy-chain/
 
 欧州の経済に明かりが差しつつある、という記事。
 http://www.ft.com/cms/s/0/58cfaec2-b525-11df-9af8-00144feabdc0.html
 具体的にはドイツ経済が牽引している。失業率は10%近くに高止まりしているが、悪化はしていない。経済統計の先行指数は、今年下期の改善を示している。消費者は2007年末と比べ、楽観的になっている。EU16カ国以外では、英国は米国より状況は良いし、スウェーデン政府は今年4.5%成長を見込んでいる。ポーランド、トルコ、ロシアも好調だ。
 ただ、金融市場は神経質になったままだ。周縁諸国に対する貸し出しは弱いし、条件も厳しいまま。スペインの7月の失業率はなんと20.3%に達するという。
 ドイツの輸出主導の回復は米国向けではなく、中国向けによるものだ。安定した労働市場、失業率の低下はドイツやイタリア、オーストリアフィンランドでみられ、これが消費を下支えしている。
 米国経済の回復はドイツにとってそれほど重要でなくなっているが、それでも大陸ヨーロッパ諸国にとっては引き続き重要である。2008年初頭にさかのぼれば、当時はディカップリングという言葉がはやった。