英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

FOMC議事要旨(6月分)

 今にも降り出しそうな天気。風も強い。
 6月に開催されたFOMCの議事要旨が公表された。金融緩和へのヒントがほとんどなかったことから、株式は売られ、ドルは買われた。議事要旨公表前に実施された10年米国債の入札は、買い意欲が強く、金利は1・45%と記録的な低水準だった。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/790a8dea-c975-11e1-bcb4-00144feabdc0.html#axzz20MKlVNsV
 「few」、「several」それぞれのメンバーがQE3に一票を投じる準備ができていたり、もし経済のダウンサイドリスクが強まれば、QE3を支持するという。
 http://www.calculatedriskblog.com/2012/07/fomc-minutes-several-members-noted.html
 議事要旨には、政策当局者が次の政策の方向性を模索しようとしているヒントがいくつも含まれているという。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2012/07/fed-watch-fomc-minutes-not-a-smoking-gun.html
 スペインのラホイ首相は新たな財政緊縮策を発表した。新たな計画では、財政赤字を2015年にかけて650億ユーロ削減する。来年のスペイン経済の成長率はほとんどない、と警告もしている。
 同時に付加価値税を18%から21%に引き上げ、失業保険給付をカットし、公務員給与も切り下げる。ただ、これ以上の付加価値増税や歳出カットはない、とした。
 この付加価値税率の引き上げにより、ユーロ圏で最低水準だった税率が、平均水準に上昇する。食料品や書籍などにかけられる軽減税率は8%から10%に引き上げられる。
 中央政府の公務員給与は約7%の削減。失業手当は、在職時給与の60%から50%に切り下げられる。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052702303919504577520213420179248.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories