英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

臨時政策決定会合

 8月もあと2日。早いものだ。
 まだ日中はひどい暑さだが、朝夕は大分過ごしやすくなってきた。今週は月末月初ということもあって、忙しくなりそうだ。

 日銀は今日、臨時の政策決定会合を開く。とうとう追い込まれた感じ。政府・与党も代表選告示を前に、経済対策や来年度予算関係の動きが相次ぐ。
 
 今日は週明けなので、先週のおさらい。マネーサプライから。トリシェの話題。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/08/27/trichet-looks-back/
 ジャクソンホールでトリシェは、金融政策についてはほとんど言及せず、その代わりに官民両セクターの債務削減が重要であると強調した。来年の同じ時期にジャクソンホールで会議が開催されるころには、トリシェの後任が決まっている。スピーチのタイトルは、マックス・ウェーバーから来ているようだ。中央銀行は平時には物価の安定に注力すべきだが、非常時には行動の結果が問われる。それゆえ、非伝統的な手段が求められる。

 注目の人、バーナンキについて。
 http://blogs.ft.com/money-supply/2010/08/27/bernanke-little-reassurance/
 彼のスピーチから余計な部分を取り除くと、一つの論理的な帰結が取り出せる。それは、財政刺激策や景気循環は一時的な回復であり、持続的な景気拡大を実現するには、民間最終需要の拡大が主導する必要がある。つまり、個人消費であり、企業の設備投資である。個人消費が回復するには雇用の改善が必要だが、労働市場に関する最近の統計は失望させる内容である…。来年の回復見通しについても自信がある感じではない。
 バーナンキが重要だと考えているポイントは2つ。一つは個人貯蓄。もう一つは中小零細企業の資金調達環境。