また、2日間空白ができた。
今日は快晴。午前中のテニスは、夏のテニスのようだ。開始まで時間があったので、日陰のベンチでのんびり新聞を読む。こういう時間が何とも言えない至福。
日経新聞で目に付いたのは、KKRがUSEN子会社のインテリジェンス買収の最終段階に入っているとの記事。KKRにとっては、日本における第1号案件になる。ただ、買収額は320億円と伝えられており、KKRが本来狙っていたクラスと一桁違うサイズだろう。
320億円という価格自体の評価と、レバレッジやスプレッドなどの条件はどんな仕上がりになるのだろうか。
マーケットは、金曜日の株価は、ドイツを除いてみな上昇した。日経平均が162円高、1.7%上昇。その他の市場も1%前後戻した。
株価は一服したが、債券はリスク回避姿勢が続いている。米国10年国債はそうした需要を受けて、9ベーシスポイント下がって3.23%に。ユーロのperipheral econmiesの国債金利は小動きだった。
ソブリンやコーポレートのCDSは、下落した。たまたまムーディーズのレポートが出て、安心材料になった。こうした周辺国向けエクスポージャーのせいで、地域金融機関を格下げすることはない、という内容。格付け機関のレポートがヘッドラインニュースとなって、相場を上げ下げしている。
http://www.ft.com/cms/s/0/ab7d8932-7547-11df-a7e2-00144feabdc0.html
内容は、欧州銀行は、追加の資本調達なしに、PIIGSアセットに伴うsevereな損失を十分吸収できる、というもの。損失が出ても、9%の自己資本比率は維持できるという。分析の対象となった金融機関は10カ国の30金融機関。ムーディーズ独自のストレスをかけ、調査した。
このところ、欧州金融機関のPIIGSアセットに伴う損失がどれくらいか、に関する関心が高まっている。もうひとつの関心は、各国の財政緊縮策の信頼性だ。
先月合意した1兆ドル(7500億ユーロ)の救済策パッケージは、マーケットを安定化させるのに失敗に終わったと言えそうだ。
調査対象となる金融機関名の詳細は明らかではない。
さらに、このリポートは、ソブリン向けアセットより、こうした国々の民間向けエクスポージャーのリスクの方が重要であると指摘している。
このリポートに対しては、20%の価値下落というストレスの是非というより、こうした投売り状況で、買い手が果たして現れるか、ボンドの流動性はあるか、という点で非現実的、という批判があるようだ。
FTコラムはこのムーディーズリポートを「That's funny」と一刀両断にしている。
http://www.ft.com/cms/s/3/31794cd6-7536-11df-a7e2-00144feabdc0.html
記事に添付されているグラフをみると、ドイツとフランスの金融機関のPIIGS向けエクスポージャーは突出している。
このコラムによると、ムーディーズのリポートは、30金融機関が9400億ユーロのエクスポージャーを持っているが、そのうち半分以上がスペインのprivate sector向けだという。
金利が低いうちは、元利を返すことができる。が、金利が上昇するとどうなるか。しかも、国民の4人に1人は失業者である。
特に、ドイツのLandesbankenや貯蓄銀行、スペインのcajasが問題になるという。
フィッチは、英国に関して弱気の見通し(bearish outlook)を出したようだ(リポートはリンクがなく、未読)。ニュージーランドとブラジルは利上げを行い、中国の生産と消費は伸びを続けている。
ワールドカップサッカーは昨日開幕した。南アフリカVSメキシコの開幕戦を見ていると、身体能力の高さや縦に鋭く切り込む攻撃力に驚嘆した。日本は果たして一勝できるのだろうか。