英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

プーチンと北朝鮮の相似形

 雨。風も強い。
 ダウ指数は下落した。フェイスブック株など、テクノロジー株に売りが出た。
 フェイスブックの株価は4年ぶりの下げ幅だった。少数のテクノロジー企業に投資している投資家たちに衝撃を与えている。9年間続いている米国の株式市場の強気相場に疑問符が出始めている。
 ソーシャルメディア企業のメンロ・パークの株価も6・8%下落した。2016年の大統領選において、許可なくフェイスブックのデータを数百万集めていたことが判明したのだ。
 アマゾンやネットフリックス、グーグルなどの破壊者たちの企業価値も760億ドルほど失われた。
 https://www.wsj.com/articles/global-stock-markets-start-the-week-lower-1521423969
 中国の人民銀行の新総裁に易副総裁が就くことになった。就任にあたって記者団に囲まれ、今後3週間でいくつかの改革を打ち出す、と述べた。
 関係者によると、北京政府は保険分野など金融セクターにおいて、外資企業の参入を促す計画を策定中である。4月に海南島で開かれるボーアオ会議で計画を公表する予定である。とくにトランプ政権からの高まる圧力に対応し、北京政府は自由化を継続する見本にする計画である。
 https://www.wsj.com/articles/chinas-new-pboc-chief-promises-to-enact-changes-quickly-1521464677
 プーチン大統領が選挙で勝利し、戦略の選択を迫られている。軍事増強を進めたいが、経済は投資を必要としている。
 6年前にステージに上がったときは、重苦しい表情のプーチン大統領だった。しかし、今回、多数の支持を得て勝利したプーチン氏は、成功がわれわれを待ち受けている、と支持者に語った。
 76%の得票を得たプーチン氏だが、その陰で、公務員や大企業の従業員、軍人や学生たちが相当締め付けを受けた。経済が一層悪くなっているのに、選挙のたびに彼の支持率が上がる。北朝鮮に以前より近づいている、と評する人もいる。
 https://www.ft.com/content/f1599e98-2b4a-11e8-9b4b-bc4b9f08f381

FOMC始まる

 FOMCが始まった。将来の利上げの見通しについて、Fedがどのように考えるのかが注目点である。財政刺激策や堅調な経済成長、そして非常に低い失業率が、現在のFedのやり方に疑問符を突き付けている。
 今週のFOMCの焦点は、今後数年かけて、これ以上積極的に利上げを進める必要があるのかどうか、考慮する会合になりそうだ。
 現在のゆっくりとしたペースでの利上げは、経済を過熱させずに拡大させることが期待されている。昨年12月には、2018年に3回の利上げを行い、2019年と2020年に2回ずつの利上げを想定している。
 しかしその後、財政刺激策が浮上し、この利上げペースでよいのか、いくつかの疑問が出ている。
 今週水曜日の会合で、利上げが認められる見通しである。注目は金利の見通しで、3回から4回に引き上げるかどうかが注目される。さらに、来年と再来年の利上げ回数を増やすのかどうか。
 イエレン前議長から議長職を引き継いだパウウェル新議長は、最近の議会証言において、今後数年間の利上げ見通しについて、詳細を離さなかった。しかし、12月時点よりも経済の見通しが強化されていると述べた。
 もう一つの変化のサインは、ブレイナード理事の発言である。ブレイナード理事は利上げは非常に注意深く行うべきだ、という論者である。今月の講演でブレイナード理事は、インフレ率がこれまでよりもしっかりと上昇するだろう、と述べ、利上げを支持した。
 https://www.wsj.com/articles/feds-thinking-on-future-rate-increases-will-come-into-focus-this-week-1521378001