英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

トランプ更迭論

 晴れ。北海道で地震。本当にいろんなことが次から次へと起こる。
 トランプ政権内でトランプ氏を更迭するような動きがあるという。憲法上、そういう手段があるようだ。トランプ政権の幹部らが、憲法上の手段を使ってトランプ氏を任期を終えるより前にホワイトハウスから排除する手段を議論している。理由は彼の不安定性である。
 ニューヨークタイムズへの匿名の寄稿があった。非常にまれなことである。
 https://www.ft.com/content/682f8862-b15a-11e8-99ca-68cf89602132
 NYTへの寄稿は以下の通り。オピニオン欄に匿名の寄稿が寄せられ、公表した。NYT編集部は匿名の寄稿者がだれかをつかんでいるようだ。そして、この公表によって仕事がマヒするかもしれない可能性も認識している。
 トランプ大統領は大統領職にとどまれるのか、かつての大統領が経験したことのない試練のさなかにある。トランプ氏によって米国は大きく分断された。議会では共和党が敗北するかもしれない。トランプ政権の中で働くものはだれしも、彼の持ち出す議論や彼の性格にフラストレーションを感じている。
 そして、われわれの抵抗は左派のそれではない。
 だから、彼がホワイトハウスを去るまでに、これ以上トランプ氏が誤った衝動で動かないよう、トランプ氏を制約するような動きをしたい。
 問題の根源には大統領のモラルのなさがある。彼と仕事をしたものはだれしも知っているのは、彼の意思決定を導く認識しうる原則を持ち合わせていない、ということだ。彼は共和党の大統領として選挙で選ばれたにも関わらず、保守派が長らく抱いていた理想にほとんど共感を抱いていない。自由思想や自由な市場、自由な人民、といった概念だ。最悪なことに、彼はこうした概念を徹底的に攻撃している。報道は人民の敵だ、という概念に加え、彼は反貿易主義であり、反民主主義であるのだ。
 ホワイトハウスから主要な省庁に至る高官は、個人的には、毎日トランプ氏の言動に対する不信を感じている。
 その結果は、二重トラックの大統領としての指導である。外交政策をとってみると、トランプ氏自身はプーチン氏や金正恩のような独裁者を好む。しかし、考え方の似ている同盟国には何ら親しい理解を示そうとしない。ロシアに関して言うと、トランプ氏はプーチン氏のスパイとされた多くの人間を処罰したり、追放することに消極的である。
 https://www.nytimes.com/2018/09/05/opinion/trump-white-house-anonymous-resistance.html