フランスとドイツの首脳がそれぞれ今週、アメリカを訪問する。米国から反撃を受けることになりそうだ。フランスの財務大臣は、米国が欧州向けの鉄とアルミニウム関税を撤廃しない限り、ワシントン政府が展開しようとしている対中圧力に参加しないと反論した。半年に一度のIMF、世銀総会にあわせてのことだ。
欧州諸国と米国との間には、中国やロシア、イランに対する姿勢をめぐって、さまざまな対立要素を抱えている。いくつかの締め切りも抱えている。5月12日にはイラン交渉から離脱する期限であり、5月1日は鉄鋼とアルミニウム関税が発効する日である。
フランスの財務大臣は「デモクレスの剣」のたとえを持ち出し、米国が関税で動かない限り、対中キャンペーンに欧州は加われないと述べた。
https://www.wsj.com/articles/europe-confronts-blowback-from-u-s-economic-moves-1524423647