英字紙ウォッチング

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イタリア2銀行閉鎖

 雨。梅雨である。
 苦境に陥っていたイタリアの2銀行が閉鎖に追い込まれた。2銀行の運命について、ブリュッセルとローマの間で数ヶ月にわたって激しいやり取りが交わされたが、結局閉鎖されることになった。ユーロ圏で3番目に大きい経済であるイタリアは、金融システムの安定性というもう一つのテストに直面している。
 閉鎖されるのは、ベネト・バンカとバンカ・ポポラーレ・ビセンカの2行。北東部に位置する中規模の銀行である。金曜日にECBがこの2行は破綻しつつあるか、ほぼ破綻した、と認定し、閉鎖が決まった。
 イタリア政府は、新しい欧州のBRRDのルールに基づくのではなく、イタリアの法律に従ってシニア債権者の保護を継続する。
 ECBいわく、この2つの銀行は繰り返し監督上の資本を充足できないでいた。資本充実の計画を提供する十分な時間的猶予を与えたのに、2銀行とも信頼できる解決策を提示できなかったという。
 重要なのは、イタリアの当局がシニア債権者と預金者の保護を考慮したことだ。
 https://www.ft.com/content/10c63024-5866-11e7-9fed-c19e2700005f
 FRBは今週水曜日に最終的なストレステストの結果を公表する。それほど懸念は持たれていないようだ。
 https://www.wsj.com/articles/bankers-have-less-to-fear-from-stress-tests-1498388406