英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

退任するタルーロ理事

 3月のFOMCの議事要旨が公表された。今年後半にバランスシートの縮小政策が始まる可能性が高まってきた。
 幹部らは、4・5兆ドルのポートフォリオを今年後半に縮小し始める可能性が高いことで大方の意見が一致した。どの程度のペースで縮小し、どのレベルまで落とすのかについては、決めていない。
 今回の議事要旨はマーケットがここ数ヶ月、付きまとって離れなかった疑問に対する答えを示している。バランスシートを縮小することは、長期金利を上昇させ、景気を腰折れさせる危険性がある意味で、デリケートな任務である。
 再投資を変えることは、今年後半において適切であるだろうと多くの参加者が判断した、と議事要旨は述べている。
 議事要旨の公表を受けて、株価は41ポイント下がった。
 https://www.wsj.com/articles/fed-minutes-most-officials-saw-reduced-balance-sheet-later-this-year-1491415332
 退任するタルーロ理事の最後の講演である。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2017/04/departing-thoughts.html
 グローバルな企業貯蓄の過剰について。Voxコラムより。GDP対比の企業貯蓄が世界的に増えており、それは労働分配率の低下を反映している。
 http://voxeu.org/article/global-corporate-saving-glut