英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

財政緊縮の経済理論

 クルーグマン教授。流動性のわなにとらわれたときの財政緊縮策について解説している。こういう政策は有害であると。財政緊縮策が登場するのは右派勢力の機会主義の結果であり、政府債務の増加に関する人々の本能的な関心を追及した結果であると指摘している。
 こういう議論を聞いていると、日本ではなぜ政府債務の増加に人々が「本能的な」関心を抱かないのか、不思議に思う。
 クルーグマン教授はここでさらに議論を展開し、一般大衆と非常に真剣に物事を考えている人々が赤字を減らすことを責務だと思ってしまう点を指摘している。
 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2016/09/a-general-theory-of-austerity.html
 関連のレンルイス教授。
 http://www.bsg.ox.ac.uk/sites/www.bsg.ox.ac.uk/files/documents/BSG-WP-2016-014.pdf