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マイナス金利が押し戻されている。消費するよりも貯蓄に回っている可能性がある。
2年前、ECBは人々がより消費するよう促すためにマイナス金利を導入した。欧州や日本の政策担当者は同じ理由でマイナス金利を導入した。しかし、その結果はエコノミストが頭を掻きむしるようなものだった。財布の紐を緩める代わりに、多くの消費者や企業はより貯蓄するようになっているのだ。
人々はマイナス金利政策を「狂った政策」と受け止め、逆に消費を控えるようになったのだ。最近の消費者に関するデータによると、ドイツや日本、スイスやデンマークなどの消費者はより貯蓄に励むようになっている。1995年以降で貯蓄はもっとも高い水準である。
貯蓄率が高い理由について、いくつかほかの理由も考えられる。低インフレや人口の高齢化などだ。しかし、マイナス金利そのものにも問題があるかもしれない。
何人かのエコノミストや銀行家はマイナス金利が成長見通しや中央銀行の能力に対する疑念や恐れを強めていると指摘している。
http://www.wsj.com/articles/are-negative-rates-backfiring-heres-some-early-evidence-1470677642