英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

共和党の死

 晴れ。
 米国の民主党大会。自由民主主義派が大会において主要な役割を果たしていると指摘している。サンダース氏は党大会において、党の一致団結を呼びかける。党大会ではメキシコからの不法移民の子どもが、不法移民の市民権獲得の道筋を整備するよう呼びかける。
 http://www.wsj.com/articles/liberal-democrats-to-play-major-role-at-conventions-opening-night-1469401868
 米国における債務削減に関する議論が変質しているとの指摘である。いくら削減するのかでなく、どれだけ増やす能力があるのか、という議論が現在行われている。
 11月に誰が大統領選挙で勝利するのかとは関係なく、歳出を削減しようという声はおそらく聞かれないだろう。というのも、主要候補は財政出動を行って経済を刺激するよう求めているからだ。
 トランプ氏は大規模な減税と、インフラや国境警備、ヘルスケアに関する財政支出拡大を求めている。そして、共和党財政均衡を命じる憲法の修正も求めている。しかし、これは言うは易し行うは難し。
 http://www.wsj.com/articles/debate-over-u-s-debt-changes-tone-1469385857
 映画バットマンになぞらえて、共和党大会から同党の死を読み込んでいる。
 ようこそ、ルールなき世界へ。過去米国がスペインと戦争を始めたときもそうだし、マッカーシズムが吹き荒れたときもそうだった。今回はドナルド・トランプが同じようなことを始めようとしている。1時間にわたるユーモアのない叫びによって、だ。これはディストピア的なメッセージだ。
 会場は暴力と犯罪に対する恐怖に満ちていた。この法と秩序を求める声はトランプ氏の持つ権威主義的なパーソナリティに還元される。共和党はかつて、個人の善意や親切心、謙虚さや信頼からなる聖書的な道徳に満ちていた。しかし、トランプ氏はこの聖書的な関与を剣闘士の道徳と交換した。すべては戦いと成功、優越と支配から成り立っている世界である。
 http://www.nytimes.com/2016/07/22/opinion/campaign-stops/the-dark-knight.html
 メキシコの麻薬問題について。現実と映画が混同し始めている。
 http://www.nytimes.com/2016/07/24/opinion/sunday/in-mexico-narco-films-vs-narco-reality.html?action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=opinion-c-col-right-region®ion=opinion-c-col-right-region&WT.nav=opinion-c-col-right-region&_r=0