英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

サマーズの利上げ批判

 晴れ。ずいぶん涼しくなった。台風のせいか、風は強い。
 安全資産への逃避行動が、米国債価格を動かしている。米国債10年利回りは2パーセント近い水準まで下がっている。もし、金融市場混乱への関心が続けば、2パーセント割れもありうると投資家やトレーダーは話している。
 債券弱気派からすると、これは新たな動きだ。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-bonds-continue-to-bedevil-traders-1440352854
 ローレンス・サマーズによるFed批判。利上げは深刻な誤りであり、中央銀行の3つの主要目的を脅かすと警告している。3つとは、物価の安定と完全雇用、それに金融システムの安定だ。
 物価は目標に遠く及ばない。もし、中国をはじめとした新興国が通貨の切り下げを進めれば、物価目標は一層遠のく。
 世界経済は技術的、あるいは人口的な変化によって、需要を創出するのが難しい状況に陥っている。サマーズの言うセキュラー・スタグネーション、あるいはバーナンキ前議長のいうグローバルな貯蓄過剰だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/2/f664a7e0-4978-11e5-b558-8a9722977189.html#axzz3jgM7KUTx